Ghostの下書きをNext.js+Vercel環境でプレビューする
基本的には Advanced Features: Preview Mode | Next.js を見ながら実装すれば良い。
GhostのプレビューはプレビューURLが固定だったり、APIがUUIDからコンテンツを探せなかったりと、かなり使いづらい。
GhostがプレビューURLがいじれないので、一旦別のパスでプレビューの実装に必要なAPIエンドポイントを作成し、next.config.js
でGhostのプレビューURLとなるパスを設定する、という方針。
src/pages/api/preview/[uuid].ts
あたりに以下を作成。
GhostはプレビューURLとして /p/<uuid>/
を開こうとするので、それに見合うようなAPIを作成した。
setPreviewData
を呼び出すとクッキーにプレビュー情報が書き込まれる。クッキーに書き込まれたプレビュー情報を消すには clearPreviewData
を呼び出すようなAPIを作成して実行すれば良い(割愛)。
src/pages/preview.tsx
に以下を実装。
previewData
周りの扱いはよしなにやってくれるので型さえ合わせておけばOK。適当に preview
フィールドを見て駄目そうなパターンは404にでもしておく。
今回は最初からgetServerSideProps
を使う方式にした。ウェブサイト上のパスの関係やGhostのプレビューURLがPageかPostか分からない関係でこのようにしたが、その辺の区別をつける必要がなければISRでの実装でも特に問題なくできそう。
fetchDraft
は後述。AdminAPIを使う場合はContentAPIを使った場合よりも情報が多く取れるので実際にはPostOrPage
は嘘だけれど、問題がないためここでは適当にごまかす。
UUIDから下書きデータを引っ張ってくる実装は、思ったより面倒臭い。
- 現時点では
@tryghost/admin-api
の型宣言が無い
- UUIDからpostsやpagesを探すことが出来ない
- そもそもUUIDだけじゃpostsかpagesの区別かすらつけられない
なので、pagesとpostsを全ページ引っ張ってきて、findするというかなり無理矢理な実装になっている。
更に、ややトラップだが標準だとhtmlフィールドがついてこないので明示的に指定する必要がある(ドキュメントにはちゃんと書かれている)
下書きデータが多いとallリクエストはサーバーに負荷がかかりそうだが仕方がない。
Admin APIにはPostの作成や削除と言った機能があるので上記の宣言はかなり嘘だけれど、データを引っ張ってくる分には内容はほぼ同じなのでサボった。用意してほしい…。
最後にGhostがアクセスしてくる /p/:uuid
に対して /api/preview/:uuid
に飛ぶように next.config.js
に rewrites
を定義しておく。
こうすることで、
- Ghostが
/p/:uuid
にアクセス
- 実質
/api/preview/:uuid
にアクセスしたことになり、 setPreviewData
でUUIDデータのセットがされ、 /preview
にリダイレクト
preview.tsx
がpreviewDataにセットされたUUIDを元にposts or pagesの下書きデータを検索して見つけたら表示
という流れになる。
Admin APIが使いづらすぎるのでもうちょっと親切になってくれると嬉しい。